
経営者に対して「社長、今期の利益はどれくらいですか?」と質問するのはよくある風景です。
確かにどれくらい業況が良いのかわかりやすいのは「今期の利益」の話です。
数字に弱い経営者であれば「本業の利益」と「その他を含めた利益」を一緒に考えてしまうので、「今期は〇〇万円くらい利益が出そうで困っている」と言ってしまったりします。
そう、持続化給付金・家賃支援給付金・雇用調整助成金・事業復活支援金などの助成金も利益につながるのでそれを含めて利益があると話してしまいます。
これくらい「会社経営の数字」がわかっていない経営者も多いのです。
保険外交員の皆さんが同じレベルで話してしまうと、お互い不幸になってしまいます。
なぜ「損益」よりも「財務」がアツいのか
一部前段でも触れましたが、損益だけに目を向けるとその会社の資金的体力を無視した提案になってしまいます。
生命保険などは長期的に支払いが発生します。
全損保険出ない限り、貸借対照表(B/S)にも影響します。
つまり、長期的に財務に影響を及ぼす商品が保険ということです。
コロナ禍では交際費などの固定費が減って、各種給付金があったわけです。
固定費が下がって、給付金収入が増えたので黒字になった会社も多いのです。
コロナ禍で税収が伸びたのはこういったことも要因の一つでしょう。
P/Lの損益だけの部分を見てしまうと、来期以後がどのようになるのかという部分が見えなくなります。
さらに、B/Sを見ると保険料を継続して支払っていけるのかという点とその会社の成長に使う資金は確保されているのかという部分にも注意が必要です。
単年の損益ではなく、財務の部分から資金がどのようになっているのかも注意して保険提案をしなければ経営者も保険営業マンも「そんなはずではなかった」という関係になってしまいます。
ただし財務はP/Lよりも難しい
今の時代に保険提案はP/Lだけではダメで、財務的視点も重要とお伝えしました。
しかし、この財務という部分はP/L経営よりもレベルが高くなります。
難しい〇〇指標的なものまでは必要ないのですが、財務がわかるというのは経営に使う数字に強くなる必要があります。
私たちの研修は「経営に使う数字に強くなる」を目標にしていますので是非ご参加ください。

